どんな取り組みか
本記事は、Salesforce上でChatGPTを利用する機能を、プログラミング言語を用いずにFlow Builderのみで構築する方法を解説しています。Winter’24で実装されたFlowの最新機能であるHTTPコールアウトを活用し、Salesforceのデータを外部サーバーにコードなしで送信する仕組みを構築します。これにより、Salesforce開発初心者でもAPI連携機能を実装できることを目指します。
使われた技術スタック
- Salesforce Flow Builder
- ChatGPT API (Chat Completions API)
実装のポイント
実装は以下の流れで進めます。
- API (OpenAI) の仕様書の確認
- 外部ログイン情報の構築
- 指定ログイン情報の構築
- 画面フローの構築
まず、API (OpenAI) の仕様書を確認し、エンドポイントURLを特定します。今回は「gpt-3.5-turbo」モデルを利用するため、Chat Completions APIのエンドポイントである「https://api.openai.com/v1/chat/completions」を使用します。なお、Completions APIは廃止予定のため使用しないように注意が必要です。
次に、Salesforceの「外部ログイン情報」を設定します。これは、ChatGPTのAPIを利用するための認証情報を定義するもので、API KeyとOrg IDをパラメーターとして設定します。API KeyはOpenAI developer platformで新規作成し、一度生成されたキーは再表示できないため、控えておく必要があります。
続いて、「指定ログイン情報」を設定します。ここでは、外部ログイン情報で設定した認証情報と、APIのエンドポイントURLを指定します。URLには「https://api.openai.com/v1/completions」を入力します。
最後に、画面フローを構築します。ケースレコード詳細画面などを想定し、ChatGPTへの命令文(プロンプト)を入力する画面を作成します。HTTPリクエストを作成する際には、最低限「role」と「content」のパラメーターに値を入力する必要があります。利用するChatGPTのモデル(例: 「gpt-3.5-turbo」)も設定します。HTTPリクエストの実行では、「HTTPコールアウトを作成」アクションを使用し、メソッドに「POST」を指定します。リクエストおよびレスポンスの形式を定義するために、サンプルJSONを入力します。
HTTPレスポンスの処理では、レスポンスコードが200(成功)の場合に条件分岐させ、取得したHTTPレスポンスの「choice」要素内の「message.content」を抽出します。これがChatGPTからの返答内容となります。
得られた成果や学び
本記事で紹介された方法を用いることで、従来のApexなどのプログラミング言語を用いた実装と比較して、大幅に工数を削減してSalesforceからChatGPTのAPI連携機能を構築できることが示されています。これにより、ノンコードで外部システムとの連携が可能となり、Flowで実現できることの幅が広がったと言えます。
まとめ
本記事では、SalesforceのFlow Builderを活用し、プログラミング不要でChatGPTのAPIと連携する機能を構築する手順を解説しました。外部ログイン情報、指定ログイン情報の設定から、画面フローでのHTTPリクエスト実行、レスポンス処理までをステップバイステップで説明しています。この手法により、開発工数を削減し、より多くのユーザーがSalesforce上でAI機能を活用できるようになることが期待されます。
出典: https://qiita.com/yutaHirama/items/6573c9ac30446057ae3e
Related Certifications
この記事に関連する技術領域の認定資格
Salesforce 関連資格
- Salesforce Certified Administrator
- Salesforce Certified Platform Developer I
- Salesforce Certified Platform Developer II
- Salesforce Certified Application Architect
- Salesforce Certified System Architect
- Salesforce Certified Technical Architect
※ 認定資格は技術スキルの体系的な学習に役立ちます。試験の出題範囲や受験要件は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
SF Tech & Win
Salesforce × AWS × AI 連携の実装ノウハウ
SIer・スタートアップ・中小企業のDX推進に役立つアーキテクチャ事例・実装パターン・最新アップデート情報を毎朝配信。


コメント