どんな取り組みか
本記事は、Agentforce World Tour Tokyoのワークショップで実施された、複数組織のAgentforceを連携させる仕組み構築に関する作業内容をまとめたものです。特に、連携の起点となる「Caller環境」の設定手順に焦点を当てています。
使われた技術スタック
本ワークショップでは、SalesforceのAgentforce機能を利用し、異なる組織間でAgentforceを連携させるための設定を行います。具体的には、Salesforceの標準機能であるリモートサイト設定、カスタムメタデータ、外部サービス、指定ログイン情報、そしてフローが活用されます。
実装のポイント
Caller環境の設定は、以下の流れで実施されます。
リモートサイト設定の追加
連携対象となるCallee環境のURL(EventGuideAgentOrg)と、Salesforce Agent API(https://api.salesforce.com)へのアクセスを許可するために、リモートサイト設定を追加します。
構成情報を記録するカスタムメタデータの作成
外部エージェントを呼び出すための構成情報を管理するカスタムメタデータ「外部エージェント構成」を作成します。このカスタムメタデータには、エージェントのIDを記録する「Agent ID」項目と、エンドポイントのURLを記録する「Endpoint URL」項目が追加されます。
外部エージェント構成の項目定義:
- Agent ID: テキスト型、文字数18、必須
- Endpoint URL: URL型、必須
作成したカスタムメタデータには、「Event Guide Agent」というレコードが登録され、Callee環境のエージェントIDとEndpoint URLが設定されます。
Callee環境と接続するための指定ログイン情報の構成
Callee環境との接続には、OAuth 2.0認証フローを利用した「Event Guide Agent External Credential」が設定されます。これには、IDプロバイダーURL、クライアントID、クライアントの秘密が含まれます。
さらに、この外部ログイン情報を基に、「Event Guide Agent Named Credential」が作成されます。これにより、Salesforce APIへのアクセスが容易になります。
Callee環境を対象とした外部サービスの構成
Callee環境のAgentと連携するための外部サービスが2つ設定されます。
- AgentAPICreateSession: Agent APIを使用してセッションを作成するための外部サービスです。OpenAPI仕様に基づき、agentIdをパスパラメータとして受け取り、セッションIDを返します。
- AgentAPISendMessage: Agent APIを使用してメッセージを送信するための外部サービスです。OpenAPI仕様に基づき、sessionIdをパスパラメータとして受け取り、メッセージの送信結果を返します。
これらの外部サービスは、「EventGuideAgentNamedCredential」を指定ログイン情報として利用します。
Callee環境のAgentを呼び出すフローの作成
「イベントガイドエージェントコールアウトフロー」という名前の自動起動フローが作成されます。このフローは、Callee環境に存在するEvent Guide Agentに対してコールアウトを実施する役割を担います。
動作確認とAgentの有効化
上記の設定完了後、動作確認とAgentの有効化が行われます。
得られた成果や学び
本ワークショップを通じて、Salesforceの機能を用いて異なる組織のAgentforceを連携させるための具体的な設定手順を実践的に学ぶことができます。リモートサイト設定、カスタムメタデータ、外部サービス、指定ログイン情報、フローといったSalesforceのコンポーネントを組み合わせることで、複雑な連携も実現可能であることが示されました。
まとめ
本記事では、Agentforce World Tour TokyoのワークショップにおけるCaller環境の設定手順を解説しました。リモートサイト設定からカスタムメタデータ、外部サービス、指定ログイン情報、そしてフローの作成に至るまでの一連の流れを理解することで、複数組織のAgentforce連携の実現に向けた具体的なステップを把握することができます。
出典: https://qiita.com/HNakazawa/items/84bb727bed08095acfe4
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